私は夏が好きだ。
暑さがとりわけ好きというわけではない。暑さは苦手だ。
プールに行くわけでもマリンスポーツにいそしむわけでもない。
ただ、夏のもつ
刹那的というか、哀愁というか…。
なんていったら分からないが、夏はいい。特別なのだ。
(だが夏に外で飲むビールは普通に最高である)
そして夏といえば怪談である。
怪談なんて、なんだか今の時代では一部の人のもの、といった感じであり、
私も久しぶりに思い出した感がある。
怪談、といえば、それぞれ皆思い浮かぶものは違うであろうが、
私の心の中には、強く刻まれているとある存在がある。
今日はそれについて勝手に語っていくぜ!!
それはーーーーーーー!!!!!
映画「学校の怪談シリーズ」であるー!
1995年から1999年まで、計4作ある、一時期は一世を風靡した(しらんけど)子供向けホラー映画だ。
世代的にどんぴしゃ…かは分からないが、幼少期の私がホラー好きに育つためにはかかせなかった、要因の一つであるといえよう。
思い出補正、世代補正、がバチバチに影響してることは否めないが、この作品は、私の思う「夏」「子供時代」の哀愁を再度確認させてくれる、まえがみ心のシリーズ、なのである。(意味不明だがなんとなく、伝われ!)
去年、東京、神保町にある素敵な映画館「神保町シアター」にて、夏の間、その4作全てが順番に公開されていた。(なんて素敵な企画か!!!)
私は最も好きである「学校の怪談2」と、もう一度見直しておきたかった「学校の怪談4」を見に行った。
いやあ、最高の夏だったぜ…。
見直してやっぱり思ったのは、「学校の怪談2」最高、ということである。
田舎の古い校舎、4時44分、時が止まる・・・。
秀逸な脚本。哀愁あり、笑いあり、涙あり。
(4もだが、クライマックスで隣の人が引くほど泣いてしまったのは内緒である)
この作品は私や現代が無くしたものが全部つまっている!!
大げさだと思うだろう?生まれつきの懐古病を患う私にとっては等身大なのだ!!!
去年はこれを映画館で見たせいで頭がこの作品に支配され、その勢いのままメルカリで当時のパンフレットを買ってしまった。(美品)
じゃーん!
監督と脚本家がけっこういいこといってるんだぜ。
そしてたまらない90年代臭・・・。
「2」は他の作品より脚本が際立っていい、と思うのだけど、
それに加え、私のお気に入りポイントがある。
↓やつだ!!
何故かこの作品では、「茶運び人形」が巨大なお化け、学校の「ヌシ」というラスボスに変化し、君臨するのだが、どっちの姿も、まえがみ史上最高にイイ!
序盤に、ただ茶運び人形が奥から手前に向かってくる、というシーンがある。
カメラは定点で、ただ、それだけなんだけ。なのだけど、このシーンが小さい頃はめちゃくちゃ怖かった。そして今は、センスの良さを感じて、大好き。
そしてこれがなんやかんやで↓こうなり
↓こうなる
最高!!!!!!!
お察しのよいかたは気づいてしまったかもしれないが、
そう、やつは私の大好きSFX、おおがかりなアニメトロニクス(正しくはメカトロニクスかもしれない)で撮影されているのだー!!
今はなんとも良い時代。
このシリーズのメイキング映像が何故かyoutubeにあがっているが
これで作品の、そしてやつの撮影のすさまじさが見れるのだ…。胸アツがすぎる…。
(↓おせばその1瞬のネタバレシーンがご覧いただけます)
テーマソングも秀逸でクール!!
幽霊兼ろくろ首として出演されていた岸田今日子さんも素敵なのである。
うっひょー!また見たくなってきたぜ!
改めてこの作品を映画館で見れた私は幸せものである!
全国のシネコンよ、これを毎年八月に公開したまえ。
私は毎年行くぞ。