まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

ボーはおそれている を見たメモ

なんか随分前にトレイラーを見て

うわあはよ見てえええええ

ってなってついに日本でも公開された

(日本の公開遅すぎてため息でるぜ)

アリ・アスター監督の

「ボーはおそれている」

を見た

(※以下、若干のネタバレはあるかも、

あと、まともな感想や考察はしないのであしからず。

見終わってすぐの、自分の考察にそなえたメモだと思っていただきたい)

 

 

アリ・アスター監督は

2018年公開の独特ながらホラーとして評価の高い(多分)「ヘレディタリー/継承」

2020年日本公開の想定以上(多分)大ヒット作「ミッドサマー」

でおなじみの名怪監督である

 

上映時間179分の超大作(多分)

今作はホラーじゃなくてブラックコメディーとわかったうえで見たのもあり

かねがね予想していた鑑賞後感であった

 

 

(ちなみに私は絶対この映画映画館でみるだろう、

と思ってたので、トレイラー以外の前情報はいれていない)

(見終わった後も、考察サイトを見たいのはやまやまだがちょっと自分で考えたいのでまだ見ていない)

 

 

以下、思ったことを雑に書いていく。

 

 

ひたすらに連続する悪夢。

悪夢か現実か分からない、すなわちやっぱり悪夢。

長いが、私は次は?次は?と丁度よく好奇心をくすぐられたため

最後まで集中して見れた。

人にはすすめないが、私は面白かった。

「絶対にな作者の意図、哲学的なものがあるが多分他人が考えても答えはでない」

みたいな作品が私は大好きっていうのがある。

だからこの映画は

終始、絵面、セリフ回し、展開に意味があると思われるシーンの連続であるので

とっても楽しく、面白かった。

これが好きじゃない人はダメな映画と思う。

でもそれを抜きにしても意外とダラダラしておらず、いいところで話が転換していくので最後まで飽きずに見れる面白さはある。

 

アリ・アスターは親子関係に何かしらのトラウマがあるはず。あってほしい。

あと作品にヒステリックな女性を登場させがちなので、そこも何か抱えてるはず。

性的なことにも。恐らく。

(↑過去2作と短編2作を見て感じてたことだがさらに確信へ近づく。いや、近づいてないかも。わからん。)


なんとなく、趣味の悪い「ビッグフィッシュ」な感じを覚えた。

 

「水」がなんかキーになっていたような。

 

考えてみたらただ母親に会いに行くだけの話だった。

なのにこの大冒険感。

あと、相変わらず音楽および音の使い方がうまくて

やっぱりこれを体感するには映画館じゃないとなぁと思った。

映像も美しい。

構図や細かな美術も観察しちゃいがちになる。

 

ボー役のホアキン・フェニックスさんさすが。

パーフェクトにボーで、かわいい。

「母離れ」的なのも確実にテーマの一つだと思うが皮肉にも母性をくすぐる。

 

車事故にあい、そのはねた家族に保護される部分について。

意味深な色々がちりばめられていたが私は一番よく理解できなかった。

至れり尽くせりの場所から抜け出して母に会いに行けるか、っていう試練か?

そこにいる娘の意味は…。

 

ある程度長く続く劇のシーンについて。

色々考察しがいのあるストーリー、演出、セリフがぐっとつまってて、美しいアニメーしょんもあったりして

個人的には一番好きだったところ。

 

彼は

発達障害強迫性障害?薬物中毒?

ずっと幻覚の中で生きてるのか?

 

 

考察しても答えはでないし、そういったところが監督の狙いっぽい。

前2作とレベルの違うわけわからなさ。

多分、ほとんどの人が何も得られないようで得られてるようで何も得られない。

(でもみにつまされるような部分はいくらかあるかも?)

いってみたらホラーじゃないが、一方で全部怖い気もするのでホラー。

 

 

 

 

 

とりあえずこんなところ。

ふう、すっきりした。

 

ミッドサマーのような精神ウワアアアアアアってなる感じはなかったので

見やすかった

 

とはいえ、内容が内容である3時間でぐっと疲れたので

答えを求めてもう1度見るのはずっと後と思う…

(2,3度みたところで多分今のモヤは同じだけありそうですし)

 

それにしても

こんな明らかにトラウマ満載なかんじの作品を作ってるのに

常にヒョーヒョーとしたイメージの監督が

全くよくわからないぜ!!!

だが、それが良い。

 

そして

単館公開のカルト映画なかんじなのに

ファミリー映画にまぎれて

ファミリー層が主力の映画館でハイキュー!らとともに公開されてる状態おもしろい。

(ミッドサマーさまさまである)