まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

マレーシア記録「クチン」編

マレーシアに行きたい、と思った3年前から、同時に思っていたことは

「オランウータン」を見たい、ということだった

類人猿、霊長類が好きな私の中でも、賢く穏やかで可愛いオランウータンは特別な存在

マレーシアに行って、みないわけにはいかなかった

 

とはいえ、100年で80%、野生の個体が減少し、生息地であるインドネシアとマレーシアが必死に保護活動をおこなっているオランウータンを、野生で見るのは至難の業であり、危険でもある

 

ので、ボルネオ島マレーシア部のはじっこにあるマレーシアの街、サワラク州クチンから行ける

「野生動物保護センター」で半野生として生きる彼らを見にいくことにした

 

しかしお金に余裕がない

なので本当に弾丸で、「オランウータン」を見る!

ということだけを目的にクチンへ飛んだ

約2時間の飛行機の旅である

 

 

クチン、はマレー語で「猫」という意味

そのためここは、猫のまちとして有名らしい

 

マラッカやペナンのように世界遺産に登録されている町ではないが

やはりコロニアル建築(植民地時代の名残の建築様式)は見られ

穏やかかつある程度発展している場所であった

 

 

そんなところだからか、普通のショッピングモールで

猫がかけまわっていた

かわよい

 

 

 

保護センターにいくのは翌日

この日はお散歩した後自分の泊まるボロ宿の下にあるお店で夕飯を食べた

 

これがめちゃくちゃ美味しかった

そしてマレーシアにきてはじめて見たチンタオビール(大瓶)が安かったため思わず頼んだ

これ2つで600円! 酒が高いこの国で、とってもお得に楽しめた気がする

 

宿はシャンプーなし、ドライヤーなし、という悪条件だったが

「オランウータン」を目標にしていた私は無敵だった……

 

センターへは川の向こうから無料バスが出ていたが

無事のりこめる自信がなかったため

宿まで車で迎えにきてくれるツアーに申し込んだ

 

オランウータンが見れるという餌やり時間は午前と午後に一回ずつだけ

午前はあまりに早すぎるため午後にし、

それを逃すわけにはいかなかった!

 

そして次の日

ドライヤーなしに髪を乾燥させるため早く起きたら時間に余裕ができて

朝ごはんを食べれた

サワラクラクサ

マレーシアには色んなラクサがあるが、どれもうまい

これも例にもれず

 

そして食べ終わった頃

今向かっているよ、車のナンバーはこれだ、という電話がきた

ちょっとなにいってるかわからなかったので

車を探すのに一苦労したが、なんとか見つけて乗り込む

普通の小さな車に、運転手のおじさんと、イタリア人のカップルが乗っていた

いい人たちだった

 

そして車で40分くらい?

センターについた

時間に合わせて、森の中の餌やり場に向かう

 

固唾をのんで見守る観光客

「アオオオー」と叫び、オランウータンたちに餌やりに来た事を伝える職員の方

しかし、運転手のおじさんいわく、見れるか見れないかは本当に運らしい

しかも今はフルーツの多い時期で、こない確率があがっているとのことだった

いやな予感がした

 

とにかくまつ

暑さにも、虫にさされまくるのにも惑わされず、とにかくまつ

1時間

だんだんだれてくる現場

後半は、隣にいたマレー系の若者とお喋りしながら、待った

「まだ?まだかな?」「しらんがな!」なんて話ながら…

しかし

こないいいいいいいいいいい

 

職員はいう

「今回は残念ながらこなそうです。餌やりは終了するのでどうぞお帰りください」

 

このためにきたのになぁ

と残念に思いつつ、自然だから仕方ないか、と気持ちを切り替えながら

とぼとぼと森の道を帰っていく……

が、その途中の道から少しそれたハイキングルートの上に!!!

彼らはいたのだった!!!!

 

きゃああああー!!!

 

写真はうまくとれなかったが、この目でしっかり見た!!

大人オランウータン二匹と、小さい子供オランウータンが森林歩行を

たのしんでいた!!!!

 

なんという幸運!!!

 

同じようにしてがっかりしていたイタリア人と喜びあった

ファイナリーーーーーーーー と!!!!

 

そしてしばらく彼らの観察をし、動画にもおさめ、

私の心はとっても満たされるのであった…

本当によかった‥本当に本当によかった・・

 

と、喜びもつかのま

帰りの飛行機の時間がせまっていたので空港へ急ぎ

無事に乗って

クアラルンプールの自宅へ戻るのだった…

 

(この時はまっていたツナ缶で一人祝賀会をする)