まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

マレーシア記録「帰国」編 ここがよかったわるかった

なんという夢のような日々だったのだろう!!

まえがみは本日無事日本の自宅に戻りました

 

行く前は「バシバシバックばっかー系ブログのごとくブログを更新してやるぜ!」

なんて思っていましたが

想像以上に無気力状態になってしまったので、

本当にほぼ更新しない、という残念な結果に

 

ただ、マラッカのあとにいった「クチン」そして「ペナン」

についての記事と、その他食べ物に関することなど

分けてまた追って更新できたらと思うので

それはまた

 

今はこの、日本に帰って

安堵感と寂しさを同時に感じている

生生しい新鮮な気持ちをとじこめるべく

思っていることをバーーーーーっと記録しておく

 

 

人の適応力というのは思ったよりもすごいもので

1か月もその場所にいると

なじみになじんでしまう

引っ越しのたびにそれは感じてたが、忘れていたことを、

思い出した

 

なんにせよ

「自分のすまい」以外に1週間より長くも滞在したことがなかったから

(普通はあまりないか)

今回のマレーシアは、旅行というか、ちゃんと住んでいたんだなぁ

と、日本に帰ってきて実感してしまった

 

上京したての頃、静岡の地元に帰ると

「よく知っているのに、今は住んでいない、不思議な世界」

というような妙な感覚を覚えていたが、(いまもそうだが)

それをまさに今自分の住んでる町に、

建物に、部屋に、

感じている

 

ああああ!私はマレーシアにいたんだなぁ!!

 

ただ、里帰りと違って、

私はマレーシアには当分戻らない…

それがとても、不思議で、寂しく、

あの過ぎて行った時間が、もうすでに、夢のようである…

 

iphoneは飛行機に乗っている時に自動で国が切り替わり

時刻表示が代わり、シャッター音が切れるようになったが、

今の私は、そんなかんじだ

日本にきた瞬間に、日本モードにさっさと変わってしまっている

 

(向こうでは全く気にならなかったサービス業の方の対応が

日本に来たら急に気になるようになったのは良い例だ)

 

周りの視線も、言葉も、行動も、

なんにも気にならなかった英語の日々が

急に遠くに感じる

ちょっとずつ進化したと思う英語脳が

急速になくなっていくのを感じる

 

どうしたら!!!

どうしたらよいのだろうか!!!!

 

結局のところ、向こうで一番学んだのは

「精神」だ

精神に言葉がついていくのか、言葉に精神がついていくのか、

多分どっちでもあるのだろう

「精神」こそがやっぱり一番大切だと思った

 

「クアラルンプール」というたくさんの民族と

たくさんの言葉と、たくさんの宗教が共存しているあのまち

みんなエネルギッシュに生きていて

そのエネルギーが土地のあつさになっているようなあのまち

そこはとても自由で

おおらかで

私にとって本当に夢の世界のようだった

 

とはいえ無気力になっていた原因はないはずもなく

いいことばかりでもなかったけど

悪いことも楽しんでいたのは事実である

(英語でしか会話できないのは天国でもあり地獄でもある)

 

と、今の感覚を永遠に書いてもらちがあかないので

とりあえず、

「滞在して思った!クアラルンプールのここが良い!」

でも書いておこう

 

とはいえ良さと悪さは表裏一体なところもあるので

悪い面も書きつつ

 

フリーダム

やっぱり逐一他人の目線を気にしながら、他社に失礼のないように慎重に行動し、マナーやモラルに物凄く敏感な日本と違って、

色々な人々が住むあの場所は、とっても自由

日本は「自分はこう思うから、あの人もああ思うだろう、だからやめておこう」

という全員がその窮屈スパイラルに落ちている感じだが

そもそもあそこの人は「自分と他人は違うもの。だから別に他者になんともおもわんし、自分も他者になにもおもわれない」

みたいな空気感がある。

もちろん、イスラム教61%、仏教20%、ヒンズー教6%、という割合の国なので、敬虔な宗教家の方は、その常識に当てはまらない人を良く思わない人もたくさんいるだろう

しかしながら、か、だからこそ、か、「自分と他人は違う」という感覚も同時にあるんだろう

(それに加え、色んな人と出会い「宗教もわりかしゆるいんだな」と知ることも多々あった)

 

まあ日本は日本らしい感じ方によって今の民度の高い秩序ある国を成長させ、保ってるとこがあるので、それのないあそこは、悪くいえばとっちらかってて、生真面目な人には耐えがたいだろう

右向け右をするのがかなり難しく、人をまとめる立場は大変だろうなぁ

(その人をまとめる立場の人もまた、日本とは違うのだろうけど…)

 

でも私のようにクセで人の気持ちを感じ取りすぎてしまうような人間には

あの自由さは本当に精神衛生的に良い場所と思う

ああ、あと、良くも悪くも、様々な点で、「テキトー」である

 

 

ちなみに仲良くなったマレーシア人曰く田舎はもっと保守的で

信仰心の強い人が多いということなので、あくまでも「クアラルンプールは」という話である

田舎と都会の違いはどこもかわらないのだろう

 

英語がしゃべりやすい

前述したように色々な人が住んでいて、それぞれがそれぞれの訛りの英語を喋っているので(文法も関係なく)、日本人でも持っている実力を恥じる必要が無い

どんな英語でも、みんなが対等に喋ってくれる

日本の、人の英語がへたくそだったら「へたくそな英語!」と思い、うまければうまいで「ぷぷー!きどっちゃって!」みたいなおかしな雰囲気は、本当によろしくない

世界一よろしくない

こんな国で英語が喋れる人間がポコポコ育つわけがない

という意味で、「へたくそでもとにかく英語を喋る!」

という精神を鍛えるのにはここはベストな土地じゃないかと思う

 

ああ、もちろん、しっかり英語で仕事ができるようになりたい、

イギリスやアメリカで通用できるようになりたい、という人には

全く向かない

実際私も英語の発音は前にも増してヘタクソになったんじゃないかと思うほどである笑

 

食事が楽しい

もう本当にここの料理が好き

詳しくはまた書こうと思うけれど、とっても好き

元々の移民であるインド系、中国系があるのはもちろんのこと

他のアジア、中東系の料理屋さんもたくさんある

そしてお洒落じゃないローカル店を選べば

今のところは日本よりもはるかに安い

アジア系料理が元々好きな人間にとっては、フードヘブンである

 

Grabがまじで便利

タクシー配車アプリGrabが本当に便利

アプリでぴょこぴょこっといじれば個人のGrabタクシーがきてくれて

言葉が通じずとも明朗会計で行きたい場所に届けてくれる

そして激安

 

どれだけ安いかというと…

時間や車でも値段が変わるが、今履歴を見ていたら

「9キロ、33分、15リンギット」という明細があった

1リンギットは約30円

つまり450円

あまりに安すぎて、私はGrab廃人になり、請求がかさんだ

(安いとはいえ、何度もつかえばそれなりの金額になるのは当然である)

 

昨夜羽田空港から京急蒲田まで乗ったタクシーは

約7.5キロで3600円……

正直日本のタクシー代金にドン引きである…

 

映画館が安い

所感では多くの日本人が思うほどクアラルンプールの物価は安くなく

おそらく日本と同じような生活をのぞめば日本と同じくらいかそれ以上に

金がかかると思うので

「物価が安い」とは口が裂けても書けないけれど

「映画館が安い」

これは、声を大にして言える

 

映画館や上映作品でも変わる料金体系だけれども

だいたい平均的に「20リンギット」くらいだと思う

6 0 0 円 ですよ!!!!!!

これは行かぬわけにはいかん、と

ミッションインポッシブルと、MEG2を見に行きました

(本当は最後にホーンテッドマンションも見るはずだったけど、なぜかシンガポールの映画館を予約してしまったためくしくも行けず)

 

そしてハリウッド映画の公開が日本より早い!!たぶん本国と同じなのが多い

 

だが、当然字幕は「中国語」と「マレー語」である

アメリカ英語は早すぎるし複雑だから聞き取りにくいし、

その二つの文字が同時に目に入ってくるもんだから集中が難しい

 

それに加え、映画館のクーラーが寒すぎるので、映画にいくための上着が必須である

 

そして、日本と違って上映中に静寂を厳守する文化がないので下手すると隣の人がずっと喋ってたりする

私はそんな異国の空気も楽しんでたけれど、神経質な人には向きません

 

 

疎外感がない

何度も書いてきたけれど、色々な人がいるので、

住んでいると、自分が「外国人」というよりは「町の人々の一人」という

気分でいられる

どなたかがブログで書いていたけれど

移住先で選ぶとしたら「タイ」と「マレーシア」どっちがいい?という話題で

「わー!日本人!日本人!」というのが好きな方はタイ、

「とけこみたい」という方はマレーシアがいい、ということらしい

 

その感じは身を持って体験したが、排他的な空気が一切なく

居心地がすこぶるよかった

そのため多分他のアジアよりローカル店にいっても

「え、だれ?」みたいな空気を感じにくく、入りやすい

 

とはいえ!とはいえ!

日本人というと良い反応をされたこともたくさんあったので、

いやあ本当に良いイメージを作ってくれた先人の皆さんに感謝です

 

 

色々書いたけど、やっぱり私の一番のお気にいりポイントは

「色々な人たちがいること!」

それ故の問題ももちろんあるだろうけど

世界のことを知らなすぎる日本人にとって、

というか私にとっては

世界のことを生生しく知ることができる、学ぶためにも最適な場所でした

 

 

こんな良いクアラルンプールですが

問題に感じた点もあげましょう

 

車の運転がクレイジー

マレーシアはとっても車社会

とくにクアラルンプールは交通量が多いが

運転が荒いのがめだつ

スピードはだしてるし、ウインカーの出し方はへんだし、

信号無視も普通にあるし、飲酒運転もまだまだ問題視されてない

そのうえ、横断歩道はそれほど多くなく、歩行者信号が青になるのもおそく、

歩行者も信号無視あたりまえだし、自由に歩いてたりするので

あぶなっかしい

交通事故はもちろんものすごい多いらしいが、私は一度しか見てないのが奇跡と思うほど、住民がそれに対応しているのがすごい

最初は大変だったがだいぶ適応して、歩道のないところで車の隙間をみはからって渡ったり、車を手で止めたりするのが上手になった

(そうやって車道を渡ってる時、ああ、私この国にいる、ってかんじだなぁ

と実感した)

 

あ、Granのおかげで高速で「120キロ」くらい出す車に乗ってるのも慣れました

 

機械のメンテナンスがこまめじゃない

電車が自動運転だったり、日本よりはるかにキャッシュレスが進んでたり

日本は遅れてるんだなぁ、と感じることが多々あったけど

なんか券売機だったり、改札だったり、デジタル注文パネルだったり

国民性と同じく「ふんわり」してて

出るはずのものが出なかったり、お金を受け入れてくれなかったり

どこか調子が悪いマシーンに触れることが多々あった

状況が分からない外国人は「え??私が悪かった??」とパニックに陥るかもしれない…

あ、あと、綺麗なショッピングモールでさえ真昼間に長いエスカレーターが調整中で動いてなかったりするのも笑えた

 

トイレ問題

日本のトイレは世界一綺麗だと思うので、まあしょうがないんだけれど

トイレは汚い

とはいえ、私個人的には最悪を想像していたので想像より綺麗な印象だったし、

住んでしまえばなれてしまうので許容範囲なんだが、

「観光客もくる場所」以外はトイレットペーパーの設置がないところが多数なのと、

「ホースの水でおまたを洗う」文化故、床も便器もびちょびちょトイレなのは、

日本人にとっては大問題の所と思う

実際最後の1週間来てくれた姉は「トイレさえよければなぁ」と言っていた

 

湯舟

日本以外の国はこの習慣がないなんて、知っていたけど信じがたいぜ

私は毎日湯舟につかる習慣があったので湯舟につかりたくなった

今度は高い金だしてもバスタブつきのコンドミニアムに泊まりたい

(私は今、久しぶりの自宅のお風呂を満喫し、これを書いているので幸せな気持ちである)

 

 

ザっと書いたけれど

悪い所も含め、この国の雰囲気が伝わっただろうか!!!!

 

総合でいえば私は本当にマレーシア、およびクアラルンプールが大好きになった!

あのまちの空気感、大好き!!

そして何より

運がよかったのか

たくさんの良い人たちに出会えた

 

出会いと別れをたくさん経験して、今はとっても寂しい気持ち

 

でも、一年に一回くらい、今度は4泊とか5泊とか

せっかく知り合った人たちに再会するためにも

あの空気感をまた味わうためにも

あの英語感覚を忘れないためにも

また行けたらなぁと心から思います

 

なにはともあれ

心から楽しめる日々でよかった

そして病気で入院してクレカの保険だけじゃたりず

大変な金額を払わざるをえなくならなくて本当によかった

 

とりあえず今の私は頭の中がいろんな気持ちでしっちゃかめっちゃかなので

はやく通常の意識を取り戻したくもあり

取り戻したくなくもあり