まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

東京について本気で考えてみた

さだまさしからB'z、BEGINからMr.Childrenまで

様々なアーティストが「東京」という曲を作っている。

 

そう、「東京」は、思わず曲にしてしまいたくなるほど、または

タイトルにそれをつけたくなるほどの、

妙な哀愁ただようイカれたシティ。

蜘蛛の巣も真っ青な張り巡らされた鉄道網。

田舎じゃありえない、どこまでも続く、しかし、全く違った色を持つ町の数々。

「都会」という一言じゃ片づけられないその奥深さ。

 

こんなにも栄えていて、カオスで、気の狂った都市は、世界中見回しても東京だけだと思う。色んな意味で、世界一。

 

 

最近人に田舎に越してもいいのでは?と言われたので

自分がなぜ東京に住んでいるか、はたまた東京の魅力について考えてみようと思った。

 

私は高校卒業と共に地元浜松を出た。東京の大学に入るつもりが、ほんのちょっとずれた神奈川へ行くことになった。大学入学のためであるが、もともとかなりのテレビっこだった私は、東京に過剰な憧れがあり、そのために東京の大学へ行きたかったのもあった。(親からはやくはなれなきゃ!と思っていたのもあるが)

 

神奈川とはいっても、30分も電車にのれば東京の色々なところへ行ける距離。電車に乗った経験も少なかったので、初めは乗り方さえ戸惑っていた。

初めて行った場所は新宿のアルタ前、そして秋葉原。地元じゃ考えられない人の数に、無数の高層ビル。今じゃだいぶ落ち着いてしまったが、最初は本当に色々なことに感動していたなぁ・・・としみじみ思う。

 

(西新宿のビル群は、今でも あ、ここ東京だわ、とおもわされる)

 

 

理由もなく、「聞いたことのある駅名」に行ったりしていた私だったが、バンド活動をするようになり、本当に様々な駅や町を知ることになる。バンドメンバーとよくしていた、ビール片手にふらふら歩く、ということのおかげで、全ての町は繋がっていて、グラデーションするように雰囲気が変わっていく、ということも身をもって知ることができた。

かなりの町を自分の足で移動してきたので、私は多分そこらの人より東京に詳しい。東京原住民の人なんかよりはさらに詳しい。(地元の人は地元にそんなに興味のないものである)

そんなこんなで、私は東京の魅力に取りつかれてしまったのであった。

 

 

まず、私が東京にいたい一つの理由として、「表現の場、機会が星の数ほどある」ということがある。ライブハウスの数もさることながら、ノルマ無しのライブがやりたいなー、と思えって本気で探せばゴロゴロそんな企画がころがっているのは、田舎じゃありえないことだ。

音楽だけじゃなくても、もっと自由な表現、詩や絵だったとしても、やる気さえあればその場をすぐに見つけることができる。これは本当に東京ならではだと思う。

 

あと、人がいい意味でも悪い意味でも人に無関心であること。よそ者が多い街ならではだが、色んな人がいるのが田舎の1千万倍くらい普通なので、どんなに奇抜な恰好をしていようとも、変な行動をしていようとも、人にひそひそ言われることは少ない。ハタチそこそこの女がビール片手に一人でふらふらしていても、ゲロゲロしていようとも、路上で寝ていようとも、なんにも不思議ではない空気が、この街にはあるのだ。(もちろん場所にもよるけれど)

 

それから、散歩に本当に適しているまちであること。いろんなお店はもちろんのこと、色々な建築、色々な風景、変な人、全てに好奇心が向く私にとって、東京は一つのテーマパークのようなもの。歩いてて飽きることはない。ただ周りを見ながら歩いているだけで、創造力が刺激され、インプットの時間になる。田舎のなにもない田んぼ道、かわっぱらもそれはそれで美しくていいのだけれど、東京を歩き通して得られる刺激が、創作には必要だと思っている。

そして、飽きてしまったらすぐ電車に乗ってひょいひょいと乗り換えて帰宅するという選択も容易だ。いやあ最高だぜ東京・・・。

 

また、東京は常に熱い戦いが行われているためか、料理が非常に美味しい。絶対に日本のどこよりも美味しい店が、探せばある。しかもどんな国の料理もある。

上手くいかないお店はすぐにつぶれてしまうが、それでも残ってる店があるということは、それだけで信頼がおける。

これは東京ではじめて実感したのだが、田舎じゃもうだいぶ前に潰れているだろう、という感じの古いお店も、人の多さや話題性でカバーされ、案外と田舎よりも残っていたりする。とはいえそれも、このコロナショックでだいぶ減ってしまったであろうけど。(中途半端な地方都市は本当にチェーン店に浸食されるばかりでつまらないなぁと自分の地元の姿を見ていて思う)

 

上記の理由があったり、昔の素晴らしい建築が立ち並ぶ場所もあったり、歴史を感じられる場所が多いのもいい。

 

 

もちろん、どんな専門店でも探せば都内どこかに絶対あるので、何でも買える、というところもいい。私はそんなに物を買わないけれど、そんなニッチなオタクショップへ足を運んで色々な物を見るのも、なかなか楽しいのだ。

(本当に色々ある。オーディオしかないビルとか鉄道の店とか、調理器具の店が立ち並ぶ街とか…はたまたアダルトグッズ専門の7階建てのビルまで!)

 

(お台場ではユニコーンガンダムも拝めるぜ!ヒュー!クール!)


ただ、外に出て何か見ることに魅力を感じない、「まち」という生き物に好奇心が向かない人にとっては、東京なんている意味は全くないとは私も思う。

 

都市部にばっかり触れてしまったが、とはいえ、奥多摩や、檜原村など、隅に行けば大自然もあったりする。そこもまぎれもない東京の魅力の一つである。

 

 

ああ、語り尽くせぬ東京。

 

「東京っていえばアルタ前だら!だっていいともの収録ここでやってるだに!」

っていう感じの田舎者だった私だが

私は今では完全に、シティーガール、あるいはシティーオバサンだ。(自称)

(いまだに歩いててどっかの本社を見つけると、わあああエステー化学だ…って感じに目がキラキラしてしまうところはあるが)

 

 

 

思った以上に書きたいことが出てきてしまったので、また次回に続けることにする。

次回は私が東京だなぁと感じる魅力を持つ町やエリアについて、ちょいと細かめに書いていこうと思う。

(まだつづくんかーい!と突っ込むことなかれ!)