ボエボエ~
※今回、長いです。いつものことですが、注意。
カラオケ。それは、私がもっとも1年を通して行く施設であり、私が最も好んでいる空間である。(ただし、ひとりに限る!!)
そう、まえがみは歌うことが大好きなのだ!!
それは、趣味は?と言われて気安く答えれるレベルではない…。
ライフワーク、あるいはライフそのものなのである!!
うわー!大げさ!!
まあカラオケに行くこと自体は完全に趣味である。
出来る事なら週1は行きたいと思っている。
私のいうところのカラオケは、一人カラオケである。数人であつまってどんちゃんするあれではない。
(とはいえ人とどんちゃんするカラオケも私は、それはそれで好きです!)
一人カラオケは素晴らしい。なんてったって、どんな歌でも、何回でも、心行くまでただ、自分ひとりだけで、自分だけのために歌うことができるからだ。
だが私はただ自分の歌に酔いしれるためだったり、ストレス解消のためだけにカラオケで歌うわけではない。もちろんドンチャカモードの時もあるが、おおそよは、歌唱力の向上、新たな表現力の可能性を探るために歌う。
そのため練習モードの時は、下手でもうまく聞こえてしまうエコーは出来る限り無くすし、ICレコーダーで録音し、復習もする。全身でリズムをとるのを怠らないのも大切にしている。(←これらは本当に大切なので、歌上手くなりたい人はやるべき!)
そんなこんなで、時代錯誤の縛り上げ系学校にいた中高時代のこっそりカラオケ(なんと、大人同伴でない場合行くべからずというトンデモ規則があったのだ!!おそろしい!!)
の頃から今まで、私はカラオケ中毒者である。
(ちな、楽しむためだけに歌っている時の私はこのようにテンションが奇妙なほどに高い模様)
しかしながら悲しいことに、好きな気持ちとは裏腹に、私には歌の才能があまりにも無い。今も年何百も歌ってるわりにヘタクソだし、昔はもっとやばいレベルに歌が下手だった。
ここからは、歌そのものについて、自分の体験を交えながら語らせていただく。
(ほいほい!お待ちかねまえちゃんの自分語りがはじまるよー!!!)
音楽が好き、歌が好き、バンドが好き、歌いたい、という気持ちだけで受けたバンドのオーディション。
この時のバンマス(バンドリーダー)からの評価は、ストレートに「へたくそな歌。」だった。しかしバンマスは、ただ私の「声質」と「通る声」を評価してくれ、私を選ぶにいたったのだ。
びっくりした。そんな選び方があんのかよ!と思って、若い私には衝撃的だった。
とくに私の声質はちょっと変で、世に溢れるJ-POPの歌に乗りにくくていやだなぁ、とマイナスに感じていたから。
そして四苦八苦しながら大先輩しかいないバンドについていく。
ここではじめて知ったのは、オリジナルの歌を歌う、ということはカラオケなどで既存の歌を歌うということは全く別物である、ということ。
既存の歌を歌う、ということは、一般的にしっかり売れる見込みのある、パーフェクトな見本がそこにあるからだ。だから、モノマネさえできれば、人から上手い、と言われる歌にすることができる。(とはいえそれも難しいのだが)
オリジナルの歌は、それがない。自分が自分の感性の中で、自分の歌として仕上げていかなければいけない。
なので最初の3、4年は、自分の歌、というもの探しの時間だった。
歌唱力もないのに自分の歌なんて…という感じだ。聞くにたえない。
ある時私はバンドメンバーに聞いた。「ボイトレいったほうがいいですかね」と。
しかしながら、衝撃の事実。何故かバンドメンバーは私のヘタクソな歌をそれなりに評価していたのだった。
ボイトレにいくと今の色がなくなるだろうから、本気で困ったときの砦として感がていたほうがいい、と言われた。
ポロポロ。目から鱗が落ちたし、なんて良いバンドに巡り合えたんだろう自分は、と思った。
当時の私はコンプレックスの塊で、自分の歌も声質にもまったく自信がなく、頭の片隅にいつもボイトレがあったので、だいぶこの言葉に助けられたと思う。
そして徐々に自分の歌を見つけていくことになる。
5年目?くらいの時だったろうか。明確に歌が少しステップアップした感じのタイミングがあった。
その時、以前からライブに来てくれていたお客である私の尊敬するとある方が、ライブを見た後に「歌が上手くなったね。」と言ってくれた。とても嬉しかったが、さらに目から鱗が落ちたのはこの後の言葉だった。
「といっても一般的な歌の上手さ、ではなく、あなたの世界での、あなたの中にある歌の中での歌のうまさがあがったってこと。褒めてるんだよ。」と。
そういう基準があんのか、とまたもびっくりする私。
そしてなるほど、と何か腑に落ちた感じがした。
そうか、自分の中の歌を究める事が大事なんだな、と。
その新しい目線を得た私は、色々歌について気づくことが増えた。
ライブに出演する際は、だいたい4,5組タイバンと呼ばれる一緒に企画に出る人々がいる。なので興味ない音楽を強制的に見るはめになることが多い。(言い方悪い)
地下バンド界にはびっくりするような歌唱力の人も星の数ほどいた。けれども、印象に残った人は限りなく少ない。
(聞いたことのあるようなつまらない楽曲、というのももちろん影響している)
そして私は、歌が上手いだけではだめなんだ、としっかり理解するに至った。
もちろん好みもあるし、音を外しまくるようなレベルの歌唱力ではだめなんだけど。
何か人を引き付けるのは、一般的な歌唱力とは違う何かなんだな、と。
(もちろん楽曲についても同じことが言える)
世間で売れてる人達を見ていれば、なんとなくそれは感じ取れるものである。でも私は頭が今よりもさらに弱かったので、しっかり気づくのに時間がかかってしまったように思う。
そして今、私は「自分の歌を究める」ということに重点を置いて歌を歌っている。
もちろんそのために、いろんな歌を練習する。モノマネで近づけて、練習する。そうするとしっかり、いいかんじに「自分の歌」に反映されたりするから、これが面白い。
ほんと、練習あるのみですなあ。
このような考えを持ってる私なので、全国の歌を愛する諸君に言いたいのは、「自分の歌を歌ってくれ」ということである。
それは曲を作れ、というのではなく、既存の歌を、自分らしい歌い方で歌ってくれ、ということ。
なぜなら、私がそうしてるから、というだけではなくて、私はそういう歌を聞くのが大の大の大好きだからだ!!!!
カラオケの達人みたいな人は、たしかに上手いけど、それはガイドボーカルそのものである。
ガイドボーカルか、本物を聞いていればいい、って感じの歌はつまらない。
歌の先生やデモテープ作る人、圧倒的歌唱力系アーティストを目指していないのであれば、その人にしか歌えない歌を、歌ってほしい。私はそれを、聞きたいなぁ、と思う。
(お前に聞かせるために歌ってるわけじゃないって?百も承知だよ!ごめんね!)
あと、歌にはどうしても性格がでる。
自分の好みの歌って、自分の性格にも合っているように感じる歌のことが多くない?
だから、無理して、最後のキスはタバコのフレーバーがした、なんていう 誰がそんな体験16でしてんねん! っていう歌じゃなくて、自分らしい歌を、自分らしく歌ってほしいなぁ。すべての人に…。
まあ色々自分の思いをぶちまけてしまったが、歌なんてたかが歌。
結局は自分が楽しけりゃそれでいいわ。
うん、それでいい。
ただ、この考え方が、自分の歌唱力の無さに打ちのめされている人のヒントや、和らぎになればいいと思う。
うわあ……、また熱く語ってしまった。痛いなこいつ…。
それでもなおまだまだ語りたいことが出てきてしまうんだけど、それはまたいつか。
歌うの最高!ってことで締めくくろう。
締めくくれねえ。
そうだな…。まるで「自分の歌」の見本市のような、かの超有名楽曲、