まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

百田尚樹さんの文章が好きな件

12月からがらっと寒いんだってー

いやーやだーもうー

ていうか、もう12月になっちゃうのが

いやんなっちゃうねー

ぐすん

 

11月は、まだ秋かな?

まあ秋だとして

私は引き続き読書の秋を楽しんでいる

 

今読んでるのはね、これ

海賊とよばれた男百田尚樹

 

いやあー

おもしろいねぇ

 

明治生まれの国岡鐵造という男が、

時代の荒波にもまれつつ、

「国岡商店」という会社を大企業にしていくお話。

 

恥ずかしながらこの本が「本屋大賞」とってたことも

岡田准一主演で映画化してたこともしらないで、

ただ、百田さんの小説だったから読んでいた

 

からみんな知ってることかもしれないけど

この本は「歴史経済小説っていう位置づけで

主人公は、「出光興産」創業者出光佐三

さんがモデルだった

 

いやあーすごいねぇー

 

百田さんの小説は、他のもそうだけど

時代背景なんかがとても分かりやすく細かく描かれてて

物語なので全てが真実じゃないとしても

時代を感じられるのがとても良い

 

話は明治18年頃から昭和49年頃の間まで書かれてるんだけれど

その時の日本や、世界の状況が、

小説を楽しみながら頭に入ってくるのでとても良い

私はこういった歴史について無知だから、ほんとに良い

 

国岡という男が、「日本のこれから」を想いつつ

国と世界の状況を賢く判断しながら、

はやい段階で石油に目をつけ

事業を大きくしていく

 

最初から最後まで困難だらけだが、熱い思いで

家族同然の優秀な社員たちと共に乗り越えていく

 

全てを出光佐三さんの真実だ、ととらえると問題になるだろうから

「物語」としてこの話をとらえるけれど、

この主人公国岡

自己利益を優先しない人物で、

「国が国民が豊かになる」ことを考えつくした結果会社を大きくしてて、

情熱的で、魅力的な人物

 

組織や国の上に立つ者が皆このような人物だったら…

と、考えさせられる

 

そして、フィクションじゃね?と思うほど(フィクションだけ)に

まっすぐなので、なんだか読んでいると元気をもらえます

 

百田さん自身は、思想だったり言動で反感をくらうことが多いし

それも分かるけど、その問題は別として、

私は彼の書く文章が好きです

 

なんていうか、まっすぐで、人の感情表現があるにしても、

かざりっけがなくて読みやすい

例えるなら、村上春樹さんの文章が自由が丘や代官山だったとしたら

百田さんは赤羽や新橋?みたいな。

(いや、この表現は間違ってるかもしれない笑)

 

まあ背伸びをしなくていい文章ってことをいいたい

 

私の一番のお気に入りは

一番最初に読んだ百田さんの小説

「錨を上げよ」

それなりに厚い文庫本計4冊という特大ボリューム。

百田さんの自伝的小説、といわれている。

(真偽はしらん)

 

この物語はかなり娯楽よりで別に歴史とか感じられたり学べたりするわけじゃないんだけど、一人の男の現実じゃないような現実が、リアリティをもって書かれてて

個人的にめちゃくちゃ面白かったし、

これを、この長さをまとまりをもって書ける百田さんすごいな、と単純に思った

 

もんすごい男くさい内容なので、小説は読みたいけど繊細すぎるのは勘弁、

っていうひとにおすすめしたくおもふ

 

 

ともかく百田さんの小説は全体的に、文章が上手なうえに、単純でまっすぐで

読みやすいので

「彼女のまるで出荷されたばかりの桃のような、それでいて絹ごし豆腐のような滑らかな表面を持つ頬が私の目に入った時、心の片隅で、コップに注がれた麦茶がツルツルとあふれ出すような、そんな感覚を覚えた」

みたいな回りくどい表現(↑これは究極にヘッタクソ)が苦手な方におすすめしたくおもふ