まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

我が心の大阪

やあやあ、秋も深まり、年の瀬の接近が感じられるようになってきましたなぁ。

私的には、11月12月って、一瞬の一年の中でも極めて一瞬な、

ワープしてんのか?とおもうほど毎度はやく過ぎる月である。

 

一体、過去の今頃、私はなにしてんだろ?と思って

写真をさかのぼってみたら、ちょうど3年前の11月4日、5日、は

姉と大阪旅行に行っていたことが分かった。

(コロナ前で、まだ人がごったがえしていた)

この大阪旅行、ただの大阪旅行ではない。

私にとって、大阪への憧れに終止符をうつような、そんな意味深い大阪旅行であった。

 

今日はせっかくなんで、記憶の整理と記録をかねて、そんな特別な思い渦巻く「我が心の大阪」について語る。

 

大阪は私にとって特別な場所である。

といっても、「難波」だったり「新世界」だったり、ザ・大阪の街、というところにはまだ人生で3回しか行ったことがない。

しかし、それもまた、特別な場所であるから、といっても過言ではない。

 

私の大阪信仰がはじまったのは、中学生の時。

たいそうお笑い好きで、とくに関西弁の漫才が好きだった私にとって、大阪、は行ったことのない憧れの街であった。

 

日々カセットテープに録音した漫才を聞きながら(いつの人だよ!)大阪への憧れを強めていた少女まえがみに、またとないチャンスが飛び込んだ。

なんと、家族旅行で大阪に行くことになったのだー!ヒャーーーーイ!!!

 

芸人さんと会ったらサインもらうんだ、とリュックに色紙とマジックペンを忍ばせる用意周到ぶりで行った大阪のまちは、想像以上に私に衝撃を与えた。

多すぎる人!!飛び交う関西弁!!派手すぎる看板!!

全てに圧倒された。

 

そして街歩きがしたい!とにかく芸人さんに会ってみたい!という一心で、

今は亡き祖母と共に、美術館や遊園地へいく他の家族とは別行動をして、難波の街を右往左往した。知らない派手なまち。もう歩いているだけで楽しかった。

(思えばこの時から私の街歩き好きははじまっていた)

結果、芸人さんにサインをもらうことはできなかったけどね。(ネゴシックスさんだけは見ることができたが、ちょっと怖くて声をかけれず)

 

けれど、親のはからいで、いまはなき劇場baseよしもとでまだ売れてない芸人さんをたくさん見て、芸人さん、すげえ、と大層感動し、大満足の夜を過ごしたのであった。

 

 

以上、我が心の大阪である。

あれー??それだけー???

 

そうである。書いてみて自分でもやっと認識したが、それだけだったのである。

しかし、文字で書くとたったこんだけの大阪旅行は、芸人に憧れる中学生女子の心の中で、元々美化していた大阪を、衝撃と共にさらに美化させ、とんでもなく大きなものにした。

(旅行から帰った私は「大阪シックだ…」とかいってしばらく落ち込んでいたほどである)

 

そして時はめぐる。

人生で2度目となる大阪旅行が、冒頭で書いた3年前である。

(えーーーっ!!)

そんな好きだったならもっと行っててよいと思うだろう??

しかしながら奇しくも?再訪は衝撃の大阪旅行から○○年もすぎた3年前だったのである。

 

そこそこ旅行好きである私がそれまで大阪を旅行先にえらばなかったのは…。

 

やっぱり大きくなると、見え方が全然違うだろうな、と分かっていて、その時の思い出を上書きしたくなかったのと、当時の血走るような芸人さんへの憧れが、なんとなくその道を諦めてしまった自分のコンプレックスになっていたからである…。

ギャフン!!!なんという大阪コンプレックス!!!

 

 

しかしながら3年前。

大学在学中からやってた仕事をやめ、つかのまの無職期間に人生を考え、

古傷がうずきだした私はついに「相方募集掲示板」に手を出し、

今は配信のビジネスパートナー(笑)として楽しくやっている現・「亜浦氏」と出会い、フタをしていたお笑いをやりたい、という思いを発散させることとなった。

(叶うことのなかった強い夢を抱いたことのある人なら、この古傷がうずく感覚、分かっていただけるはずだ)

 

公園でのネタ合わせから、小さな劇場、M-1予選など、やってみたかった活動をたくさんすることができ、とりあえず、私の中の女子中学生まえちゃんの思いは、晴れて(完全ではないが)成仏されることとなったのであった!!よかったよかった!!

 

そしてまあ、うっかり就活成功だの、なんやかんやあって、再び自分のお笑いへの気持ちに終止符をうつべく、決行したのが、

3年前の、今日の、大阪旅行だった。

 

中学生ぶりに見る大阪は、やっぱり全く違っていた。

なんというか、記憶より全然普通のまちだった。

 

大人になったのと、東京という都会に慣れてしまった自分のせい、はもちろんのこと

時代が変わってしまったのもあると思う。古き良き大阪らしさは薄くなり、

強い関西弁も、以前より聞こえなくなった気がする。

(とはいえ東京とこんなにも違うか!っていう派手派手しい店構えは健在である)

 

そんなこんなで、思ったより普通、だが楽しい大阪のまちを楽しみつつ

なんばグラウンド花月で大好きだったスーパーマラドーナをはじめとする素晴らしい漫才師の方々を見て、

あとは普通に飲み歩きまくって……(毎晩はしご酒、たのちかったなぁぁぁ)

 

(たまたまいって美味しかった焼肉屋

(半年後くらいあとに霜降り明星粗品さんのご実家だと知ることとなる…)

 

(まるでヨーロッパみたいな綺麗な景色もあった)

そんなこんなで完全に大阪への過度な憧れを断ち切った、3年前であった!!!!

 

とはいえ大阪は楽しいまち。

相変わらずでかい看板、東京とは違う都会感、は私の心をワクワクさせるし、お好み焼きにたこ焼きに串揚げに…おいしくて、酒の進む食べ物で溢れており、欲望が大爆発する。

実は去年もいったけどねえ、やっぱり楽しかった。

はじめてみた「太陽の塔」はとっても感動したよ。

 

たとえ 過度な憧れ はなくなったとしても

やっぱり大阪は私にとって、元特別だった特別な場所であり、また行きたいなぁと思える活気ある場所です。

また行きたいなぁ。

 

ていうか旅行いきたいなぁ。GO TO したいなぁ。

見たことない天井で目覚めたいなぁ。