私が上京してまもないころ
実家で暮らす高校生の弟から驚きの連絡がきた。
「ぬこゲット」(添付写真↓)
ま、またあの子は猫をひろってきてしまったのか…!
弟は昔から色んな生き物を拾ってきた。
猫を拾ってきたのもはじめてじゃなく、それ以前に一度あった。
その時の猫は、飼いたい、と言ったものの、祖母や母の断固反対により、3日ほど保護したあと、
里親探しに出されてしまった。
(うそだろ!?と人知れず泣いた少女まえがみであった)
ということがあったので、今回も飼えないにきまっている。
と思っていたのだが!!
何故だか、この子は我が家に迎え入れられた。
奇跡である。
きたばかりの様子。小さい。
元々室外で飼っているビーちゃんというビーグル犬がいたが、
室内で動物を飼うのは初めて。しかも猫は初めて。
それから実家は、彼女のかわいらしさで潤った。
間違いなく、潤いまくった。
はやく会いたくて実家に帰った時、ほんと感動したなぁ。
うちに、猫がいるなんて!!って。
名前が決まってなかったので、
私がBちゃん、にちなみ、Qちゃん、という名前をつけた。
私は1年に二度くらいしか会えないので帰る度
「あんただれ?」っていう顔をされていた。
だけど最後の方は、「ああまたあんたね」になってくれたように思う。
(最初の頃は野良らしい、人間不信な顔と挙動をしていた)
割とクールで高潔な猫であるキュウちゃん。
マイペースでひとりでいるのが好きで、かまいすぎると怒る。
だが、母親に対してだけは、ちょっと違った。
一番世話をし、一番怒っていたであろう母に、一番懐いていた。
一緒に寝ていたし、甘えていたし、フミフミ(母乳を出す仕草のなごり)をやるのも母に対してだけだった。
(母と一緒に寝てる様子)
そして皆に愛されながらすくすく育っていくキュウちゃん。
いつのまにか立派な成猫へ。
伸ばされるのは、好きそうだった。
足のうえでもびよーん
テレビにも乗っちゃう
トムとジェリーも見たよ
ほとんど家のどっかで一人でいるんだけど
時折寂しくなるのか、家族の集まる場所へふらっとやってくる。
新聞紙を広げていたらその上に乗ってくるし、
モノポリーをやっていたらその上に乗ってきた。
そんなキュウちゃん。
いつも、家を明るくしてくれていた、キュウちゃん
3人の子供みんな家を出ていってしまったあとはとくに、
両親にとっては特別な存在だっただろうなぁと思う。
その後も、祖母が亡くなり、両親は初めて二人きりの生活になって
実はちょっと心配だったけど、キュウちゃんがいたから
色々良かったんじゃないかなぁ。
上手く言えないけどさ。
そんなキュウちゃん。
ちょっと前から腎不全?を患って、毎日点滴のため、動物病院に行かなきゃならなくなってしまった。食は細くなり、どうやら先は長くないらしかった。
今月13日頃、実家に帰った。
恐らく長くないキュウちゃんに会うため、というのも理由の一つだった。
キュウちゃんは以前より元気がなくなっていたけれども
それでも前みたいに突然居間にやってきて、皆の中心に座っていた。
ドーン!
そして一昨日、寝たきりになったと連絡がきた。
なんとなく、もう2,3日かな、と思った。
(最期のキュウちゃん)
思った通り、今日の2時半に、彼女は天国へ行ったとのことでした。
添い寝していた母親に見守られて。
とても、苦しかっただろう…
よくがんばった!!今までいっぱいありがとう!!キュウちゃん!!
仲良くしてた祖母と、犬猿の仲っぽかったビーちゃんと
あっちで楽しくやってくださいね!!
From まえがみ with love