まえがみのニンニンニン

我が名はまえがみであり前髪である。書きたいことを書きたいように書いているのである。

木更津ドーベルマン事件について

テーマをいただいたシリーズ Vo.9

 

ニュースについての自分の考えをこのブログに書くのははじめてだ。

あまりにシリアスな問題には触れるのには躊躇するが、今回のこの事件に関しては

個人的に変わったニュースであると関心を持ってたのと、ライト、とは言わないがヘビーではない、けれども、少し考えさせられることがあったので、テーマとして採用したよ!

 

(※個人的な考えでなので、そころのところよろしくお願いします)

 

本当のタイトル「木更津ドーベルマン事件から色々考えたこと」

 

まず、この事件の経緯についてまとめてみる。

4月22日→千葉県木更津市で飼われていたドーベルマン4匹が逃走(報道)

同日動物愛護団体に所属するボランティアの協力で4匹とも確保されたのこと

5月8日→再びドーベルマン2匹がいなくなったとされる日

5月11日→飼い主により2匹が行方不明だと届けがある(報道)

5月19日→前回保護したボランティアの方含め3名がドーベルマン窃盗の疑いで逮捕(報道)

 

こんな感じ。

まず、最初の脱走報道を聞いた時私が思ったのは、

ドーベルマン4匹で脱走だなんて、漫画のような話だ(私の中でもうドーベルマンは、高橋よしひろさんの画風になっていた)

・獰猛だったら人が危ない。

・私が発見したらどうするだろうか。

・犬たちが事故にあったら可哀想

なんとか人も犬も無事で戻ってきたらいいなあと考えていた。

 

そして見つかったときき、安心する。

そしたらまさかのまた2匹逃走した、とうい報道。驚いた。かなり自由な感じの飼育環境なんだろうか、それとも飼い主さんがご老人ということからの不注意なのか、と考えをめぐらせた。

そして2回目の逃走は窃盗であった、という報道。

ええ!? ええ。結構驚きました。

元々変わった事件だと思ってたところからの、急カーブ。さらに珍しいニュースになってしまった。

 

犯行の動機は、1回目の確保のさいに容疑者が「(逃走したドーベルマンを)返したくなかったですよ。どうなるんだろうって本当に不安だった。床にこぼれるぐらいのよくわかんないお皿に盛り盛りの置き餌みたいなフードで。何これ?みたいな」と報道陣のインタビューに答えていたことから、劣悪(だと容疑者が感じる)な飼育環境からのドーベルマンの保護だとされる。

 

まあ、そのインタビューに答えていた容疑者は、動物愛護団体へ所属して自身もドーベルマンを飼っていたり、身寄りのない犬の里親探しなども行っていたということなので、かなりの犬に対する愛情や情熱があったことは事実であるし、犬好きとしては理解できるし、その部分だけは敬えもする。

けれども、やり方を極端に間違えてしまったなぁ、というか物事を多方面から見ることや考えるということに欠けているのは否めない。あまりに熱心になりすぎて、盲目になってしまうのも分かるのだけれどね。

犯罪を犯すのは社会にいる人間としてどうか、とか、飼い主さんの気持ちを考えるのはもちろん、あなたはそう感じているが、ドーベルマンはどうなのだろう、とか、自身が真っ赤な嘘をつく必要があることとか、色々。

 

 

あと、「劣悪な飼育環境」について。

これも、結構難しい問題である。

ちょうど、少し前に、私は(知ってのとおり)赤羽から宇都宮の徒歩旅行をした。そこでなんどか室外犬を見ることがあったのだが、そこで私はなんかなつかしさを感じた。というのも、都内では室外犬に遭遇することが、滅多にないからだ!!

庭がない、などの敷地的な問題もあろう。

でも、他の県内のことをよく知っているわけではないけれど、犬を室内で飼うのが普通、というのは全国的な現代の流れではあると思う。

 

(どこかにいた田舎の広大な敷地っぷりを存分に見せてくる敷地放し飼いわんちゃん)

(あと2匹いた)

 

地元浜松にいたころを考えると、実際実家で飼っていた歴代3匹(時代はずれている)の犬はみんな室外犬だったし、嵐でも猛暑でもずっと外にいた。祖母が飼っていた1匹目の時からそうだったから、私にはそれが普通だった。

(とはいえ、室内犬はいいなぁとは思っていたけれど)

小さい頃は同じ町にも室外犬がたくさんいたのを思い出すが、そういえば、ほとんど見なくなってしまった。

こんな動物愛護が叫ばれる現代でも、田舎にいけばいくほど、室外で、まるで昭和のごとくたくましく生きているワンちゃんはまだまだいるだろう。

猛暑も極寒もそのまま、人間様のごはんの残り物を与える、なんて現代の観念じゃちょっとあれになってしまったが、実際昔はそれが普通だったろうし、今でもあることと思う。

 

今回の飼い主さんは79歳。どんだけひどかったかは分からないが、飼い主さんの飼い方は彼にとっては普通であり、特別よくもひどくもない、ほんとになんとも思っていないと思う。

 

だから、それを咎めるとはどうか、という話ではない。私だって犬を飼うなら現代における「正しい飼育」をしたいと思うし、昭和じみた雑な飼い方を見たら助けたい、と思ってしまうかもしれない。

でも、そこに意識の齟齬があるのは、そりゃそうだよね、と思わざるをえない。

犬を飼うこと自体人のエゴ、捨てるのもエゴ、助けたいと思うのもエゴ、人間はエゴのかたまりなんじゃあああああああああああ。

 

大切にすべきなのは、そのエゴのもと人に飼われているお犬様の気持ちなのである!!

犬に全く可哀想と思わないのはもちろんだめだし、一方的にお人間様の解釈で可哀想、ときめつけることもよくないのである。

でもお犬様の気持ちは分からない。難しいね。

でも答えが見つからないからこそ、思考は意味を持つのである!!考えろ!考えるんだ!!とにかく考えろー!!!

 

盗みはよくないかどうか、嘘をつくのは悪いことかどうか、なんて、犬の気持ちの正解を導き出すより、何千倍も簡単だと思うです。はい。

 

まあでも容疑者である彼女がそう行動をとってしまうくらい、被害者の飼育の仕方は、彼女にとってはであるが、ショッキングであったことには違いないのだ。ただ、頭をよくつかって、どう改善してもらうか、について思考をめぐらせることをはしょっただけなのだ。

飼い主さんがご高齢だから、それを普通と思っているから、言っても分からない、と思うのは分かる。わかるけども!

実際お説教されて、のれんに腕押しだ、と感じたのかもしれない。でもそしたらまた、どうしたらいいか考えるべきだ。

その末、諦める、というルートを選ぶことができず、犯行に及んでしまったなら仕方ない、とは思わない。大好きな彼女のことをあきらめきれないからストーカーしました、はまかり通らない。

今回のことは「犬のためを思って」という私だってちょっと素敵に感じちゃう理由があってのことだが、他者のことを思っているのであれば罪を犯してもいい、なんてそんな単純な社会ではない。人はそれぞれやりきれない思いを持ちつつも、時に諦めて生きているんじゃないかいなぁ。

(ぬぬぬぬォォォォー!足りない頭をまえがみは今フル回転させています)

 

度を超えた正義感は!正義ではない!

正義とは、正義とは一体なんであるのか!!

 

 

あああなんか、色々書きたいことがでてくるな…。大丈夫だろうか…。大丈夫?

長いわよね。大丈夫かしら。読みづら!と思ったらね、さっとブラウザを閉じてもろ…いただいて…。

 

 

あとね、この記事を書くにあたり

ドーベルマン系ユーチューバーが、2度目の逃走事件の際に現場付近へ行き、たまたま飼い主さんに遭遇してお話した、っていう動画を見たのだけど

www.youtube.com

※タイミングよく?この記事を書いた直後に非公開になりました。

 

こちらもまた、うーん、とさせられた。

(内容:また逃走した、とされていたため、youtuberさんは本当は盗難だのなんだのいっている飼い主さんの言動を「何を言ってるんだ?」という感じで反応、編集している)

 

私は多分、盗難だと分かる前にこの動画を見ても、ちょっと嫌な気持ちになったと思う。

(たとえ相手が本当に気の狂った人だったとしても、それを面白おかしく紹介するなんて、まえがみの良心は許さないのだ!そうだよ!全く面白くない人間だよ私は!)

 

 

それはそうとして、「憶測で発信することの怖さ」について。

これは自分に戒める意味でも、考えた。

 

まあ彼はこの後しっかり謝罪動画をあげているんだけれども。

こういう行動は一回であってもとても重い。

これに関してはマスコミの報道の仕方にも問題がアリアリだが、まだ1%でもそうじゃない可能性があるとすれば、あたかも99%が本当であるようなように、動画を作っちゃいけない。

個人間での会話は、別になんと問題もない。私もそんな話はする。

けれど、なんでも右いきゃ右、左いきゃ左の人で溢れるネットの住人たちのいるこのおっそろしいネット村では、何かを発信している限りは、本当に、本当に、本当に、全てに慎重にならないといけない。

全部だ。たとえ憶測じゃない、としても情報は怖いのだ。自分の考えを発信することはもちろんいいが、最後には自分で調べて自分で考えろ、答えは無数にある、と突き放すべきだ。ツイッターだろうと動画だろうとブログだろうと、全部だ。(わかったかまえがみ、おまえもしっかりこれを頭にたたきこんでおくように)

 

まあそのギリギリセーフやアウトなところを売りにしてる方も星の数ほどいるのは知ってるけどさ。(どうかしてるぜ!)

皆…どうか…どうか…いろんなことの重大さを…もっと…もっと…

考えたおしてくれ……ウッ…(バタッ)

 

 

「なんとかである!」と断言することはもちろん危険なことだし、この動画はさらに、ネタにし、馬鹿にし、というところがタチが悪い。

謝罪じゃとりもどせないことがある。しっかり自分の行動に気をつけなきゃね。

行動に気を付ける前に、思考も気をつけなきゃね。

ああ、私もコールセンターの仕事で上の人から「思い込みが激しいな貴様は!」と注意をうけるほどには思い込みが激しいので、本当に発言前の思考も注意しないといけない。

 

いやー、そう自分に戒めるきっかけになったことは良かったですはい。

 

 

ああいつになく熱い私…。なげえな今回…。

おかげでお昼寝しそこねてしまったぜ…

 

 

色々書いたけど

とりあえずいいたいことは

 

この事件は どっちが悪い、どっちが良い と考えても

実際全て知ってるわけじゃないし、人それぞれの面も大きいため

答えは出ない。

考えることを大切に、人の素晴らしい人生に悪い影響を与えぬよう、言動には気を付けて素晴らしい人生を生きましょう。

ってことです。(ことにします)

 

これも私一人の考えなんで。

踏み台にして、また人がいろんな意見を持ってくれたらいい。

 

では、今から寝ます。おやすみなさい。